りんご

風が染める紅赤色。

りんごの大生産地青森県。品種としては、ふじなどがポピュラーですが、五戸特産の「紅玉」は、りんご本来の酸味と甘さをもち、小ぶりで真っ赤な色が特徴です。
秋の収穫期より少し前に、青森県南一帯には北東からの冷たい風「やませ」が吹き、昼と夜の気温差が大きくなります。りんごはこの時期の寒暖差で実が引き締まり、きれいに色づきます。この地方の気候風土が、ルビーの名を冠した紅玉の実をより美しく、美味しく完成させてくれるのです。
紅玉は、アップルパイなどのお菓子や料理に使うのもおすすめです。加熱しても実がくずれにくく、特有の酸味と香りが料理に深みを出してくれます。甘く美味しくと品種改良されてきたりんごですが、力強い酸味を特徴とする紅玉は、他の品種と一線を画する根強い人気があります。